検査センターBLOG

(一社)青森県薬剤師会衛生検査センター
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SSの響き

りんごの実が目立つようになってきました。
といっても、まだ直径5cmぐらいですが。

青森県では、毎年りんご病害虫防除暦が作成され、それに基づいて農家の皆さんはりんご作りに励んでいます。
年間10回の農薬を散布し、現時点では7回が終了したところのようです。
残り3回は8月いっぱいまで続きます。

りんご農家の救世主とも言えるパートナーがいます。
それは、スピードスプレーヤー(speed sprayer) 。
通称SS。サービスステーションではありません。

果樹を対象にした走行式防除機をいう。送風機をもち、その吐き出し口に配置したノズルから薬剤を噴霧するが、液滴は送風機の空気流によって細粒化され、また搬送されて対象作物に吹き付けられる。(日本大百科全書より引用)

簡単に言えば、500Lもしくは1000Lのタンクを積んだ、大型扇風機と噴霧器が付いた車です。タンクに農薬と水を入れ、噴霧器のノズルから農薬が出てきます。そして遠く飛ばすために扇風機が付いています。
SSによるの労力は手作業のそれと比べて1/5〜1/10に軽減され、効果は同等とのことです。

ところで、農薬散布をしなかったらどうなるのでしょう?

社団法人日本植物防疫協会「農薬を使用しないで栽培した場合の病害虫等の被害に関する調査」(1993年)

作物名・・・推定収穫減少率(平均)%
水稲(10)・・・・・・・28%
小麦(4)・・・・・・・・36%
大豆
8)・・・・・・・・30%
りんご(6)・・・・・・・97%
もも(1)・・・・・・・・100%
キャベツ(10)・・・・63%
だいこん(5)・・・・・24%
きゅうり(5)・・・・・・61%
トマト(6)・・・・・・・・39%
ばれいしょ(2)・・・・31%
なす(1)・・・・・・・・・21%
とうもろこし(1)・・・・28%

作物名右(  )は試験例数(1991−1992年に実施)

改めて農薬の効果のすばらしさが理解できます。
無農薬栽培で推定されるりんごの収穫量は、100%近く減少します。
よって、消費者はりんごを食べることができなくなります。
たとえ、少量のりんごが出回ったとしても相当な価格になることは間違いありません。

当センターでは、農産品全般の残留農薬検査を実施しております。
適正散布の証としてご利用ください。
1検体からでも受付しております。
詳しくはこちらです。

SSの音が向こうから聞こえます。
この音が聞こえている限り、りんごの心配はいりません。






 各種検査承ります。

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