検査センターBLOG

(一財)青森県薬剤師会 食と水の検査センター
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ハタハタを守るために

つい先日、秋田で今シーズンのハタハタ漁が終了したとのことです。

ハタハタ=秋田県ですが、青森県の日本海側でも水揚げがあります。

 

ハタハタは漢字で「」とか「鱩」と書きますが、雷が発生する時季に獲れることが由来のようです。

その漢字に似合わず、食すれば優しさが伝わってくるような魚です。

身は非常に軟らかく、ブリコと呼ばれる卵のプチプチした食感はいつまでも耳に残ります。

 

こんな美味しい魚だからこそ、たくさんの人々に愛されてきました。

特に秋田には食文化としての確固たる地位があります。

こうした文化が意に反して水産資源の枯渇という辛い歴史をたどることになってしまったのです。

 

アジア太平洋資料センター(PARC)水産資源研究会が公表した2008 年度(3 年度)調査報告書「持続可能な漁業 資源管理と海洋環境保全」』によると、

4.漁民自身が禁漁に踏み切る<秋田県ハタハタの事例>

水産資源は無限ではないということに早くから気がついていたのも、沿岸漁民たちでした。

秋田県では1976 年以降、ハタハタのとれる量が激減。1991 年には71 トンとたくさんとれた頃の約300 分の1 まで落ち込んでしまいました。ハタハタはしょっつるなべ、ハタハタ寿司という郷土料理として地元の人たちになじまれ、地域の文化として根付いている大事なサカナでした。

「大事なハタハタを子孫に伝えたい」との思いから、秋田県漁協は1992 9 月から1995 9 月までの実に3年間、禁漁に踏み切ります。その結果、資源は、禁漁前の約2.1 倍まで増加しました。漁業者がその魚をとることを自らに禁じるという激しい決断を支えたのは、秋田県農林水産技術センターによる資源調査や分析、県の財政支援などでした。

しかし、資源が復活しても、前と同じようにとり続けていたら、資源は再び枯渇してしまいます。秋田県の漁業者は、禁漁が終わった1995 年以降も総資源の半分しかハタハタを獲らないという「漁獲制限」を行なっています。同時に、ハタハタを獲る網の目のサイズも決まっていて、小さなハタハタを獲らないようにしています。

一方で、産卵場の育成、種苗の孵化・放流も行なわれています。

 

青森県でもハタハタについての条例があります。

ハタハタ遊漁者の皆さんへ

ハタハタが生んだ卵(ブリコ)は採捕・所持・販売することは、「青森県海面漁業調整規則」で禁じられています。違反した場合は罰則が科せられます。

ハタハタを捕るために使用できる漁具は、釣竿、たも網、投網、やす等以外は「海面漁業調整規則」で禁じられています。カニ篭などで採捕することはできません。

(青森県庁HPより引用)

 

「青森県海面漁業調整規則」

(はたはた卵の採捕の禁止)

第三十八条 産卵されたはたはた卵は、これを採捕してはならない。

前項の規定に違反して採捕したはたはた卵又はその製品は、所持し又は販売してはならない。

 

子持ちのハタハタは獲っても良いですが、産卵されたハタハタの卵は採ってはいけないのです。

 

今シーズンも子持ちハタハタは最高の味でした。

スーパーで売られていることの大事をしみじみ感じながら、また来シーズンを心待ちにしています。




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